「テセウス」という名前を聞くと、「テセウスの船」を思い浮かべることが多いのではないでしょうか?
テセウスの船とは、いったいどのような意味なのでしょう?

「テセウスの船」の英雄テセウスを調べてみると、ハリーポッターのスピンオフ、ファンタスティック・ビーストシリーズに登場する主人公ニュートの兄、テセウス・スキャマンダーの名前の語源なのかもしれないと、思えるような共通点が見つかりました。

「テセウスの船」の意味、英雄テセウスの生い立ちとテセウス・スキャマンダーの半生を比較をして、3つの共通点をまとめています。






テセウスの船とはどんな意味?その英雄はスキャマンダー兄の語源?

テセウスの船とは?その意味は?

テセウスの船とは、ギリシア神話に登場するアテネの王子テセウスが、クレタ島の怪物ミノタウロスを退治後に乗って戻ってきた船のことです。

凱旋を記念して、港に置かれていたものの、年月が経つにつれて劣化。
少しずつパーツを代えて修理していたら、オリジナルの部位がなくなって、船全体が全て別パーツに変わっていたというものです。

それでもこの船を「テセウスの船」と呼べるとか、それとも全く別物の船なのか?
という議論自体を「テセウスの船」と言ったり、「テセウスのパラドックス」と呼んだりしています。

東元俊哉による漫画『テセウスの船』や、その実写映画もこの「テセウスのパラドックス」をベースにしているのではないでしょうか?






英雄テセウスの簡単な生い立ち

英雄テセウスはギリシャ神話に登場します。
子宝に恵まれなかったアテネ王アイゲウスが神託を受けてトロイゼーンを訪れ、そこの王女アイトラーとの間できたのがテセウスだとされています。(父親はポセイドンだという説もあり)

アイゲウスはトロイゼーンを去る前に剣とサンダルを巨岩の下に隠して、テセウスが自力で取り出せるようになったら、父の名を教えて武装をしてアテネに来るように、とアイトラーにお願いをして行きました。

後に、テセウスは成長をして剣とサンダルを取り出すことができて、アテネに向かいます。

途中でかなりの武勇伝があり、アテネに到着するとアイゲウスの王子として認知されました。

その後、あの有名なクレタ島の迷宮での怪物ミノタウルスの退治で、英雄テセウスの名を轟かせ、アテネ王となります。

ちなみに、怪物ミノタウルスの退治にはクレタの王女アリアドネの多大な協力により実現。
婚約をしてアテネに一緒に帰還するはずでしたが、途中に立ち寄った島でアリアドネとは別離することに。

ディオニューソス神がアリアドネを横取りした説、テセウスが酷いつわりのあったアリアドネを捨てた説、アルテミス神がアリアドネを殺害した説があります。

 







英雄テセウスとテセウス・スキャマンダーの半生を比較


ハリーポッター、ファンタスティックビーストシリーズの著者、J.K.ローリング氏は、登場人物の性格や人生などに合った名前付けをしているようです。

ファンタスティックビーストシリーズの主人公ニュート・スキャマンダーの兄テセウスの名前は、「テセウスの船」の英雄テセウスからきているのではないかと海外のファンの間で囁かれています。
(J.K.ローリング氏の公式発表はなし)

共通点は、

  • 「争いの英雄」であること
  • 戦の際に婚約者に助けられたこと
  • 婚約者とは結婚できずに別離したこと

ファンタスティックビーストのストーリーが進むにつれて、ミノタウルスのような魔法生物との対決!という共通点も出てくるかも(?)しれませんね!

テセウス・スキャマンダー(ニュート兄)|ファンタスティックビースト