英BBCカルチャーが主催する「史上最高の児童書100選」BBC Culture’s list of the 100 greatest children’s books of all timeが2023年5月に発表。
100冊の本は56カ国の専門家177人が選出。
その選出方法と日本語版の全書籍をリストにまとめています。
ハリー・ポッター・シリーズからは、第1巻「ハリー・ポッターと賢者の石」、第3巻「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」がエントリー。
「史上最高の児童書100選」【BBCカルチャー主催】選出方法
書籍は専門家により選出。
専門家とは、56カ国177人の評論家、作家、出版関係者(うち女性133人、男性41人、非公開3人)。
177人が10冊ずつ書籍を選んだ結果、リストアップされたのは1050冊。
リストアップされた書籍を集計した結果、上位100冊が選出されました。
そのうち、74冊は英語で初出版されたもの。
2番目に多いのはスウェーデン語で9冊。
1950年代から1970年代に出版された書籍が最も選ばれていて、それは選出した専門家が1970年代から1980年代生まれだったことが関係しているかもしれないとのこと。
10 年または 20 年後に再度調査を行った場合、他に何冊の新しい本が含まれるかは興味深いだろう、とのことです。
「史上最高の児童書100選」全リスト
全てが不朽の名作。
古典やロングセラーは、複数の翻訳者による複数の出版社から出版されている作品が多いです。
好みの翻訳者、イラストレーター、出版社を選ぶといいかと思います。
映画化、ドラマ化、アニメ化、漫画化の作品も多数。
1『かいじゅうたちのいるところ』モーリス・センダック
1『かいじゅうたちのいるところ』モーリス・センダック
Where the Wild Things Are (Maurice Sendak, 1963)
かいじゅうの国をたずねよう!
今世紀最高の絵本との評価も。
2『不思議の国のアリス』ルイス・キャロル
2『不思議の国のアリス』ルイス・キャロル
Alice’s Adventures in Wonderland (Lewis Carroll, 1865)
少女アリスが夢と幻想の国へ行って不思議体験をするファンタジー。
翻訳者が違う複数の出版社から出版されていて、イラスト版もあり。
3『長くつ下のピッピ』 アストリッド・リンドグレーン
3『長くつ下のピッピ』 アストリッド・リンドグレーン
Pippi Longstocking (Astrid Lindgren, 1945)
自由ほんぽうに生きる、世界一強い少女ピッピの物語。
翻訳者が違う複数の出版社から出版されていて、イラスト版もあり。
4『星の王子さま』アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
4『星の王子さま』アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
The Little Prince (Antoine de Saint-Exupéry, 1943)
いくつもの星を巡って地球にたどり着いた王子さまのお話。
いちばんたいせつなことは、目に見えない、とのこと。
5 J・R・R・トールキン『ホビットの冒険』
5 J・R・R・トールキン『ホビットの冒険』
The Hobbit (JRR Tolkien, 1937)
ホビット小人が,思いがけない旅に出る雄大な冒険物語。
指輪物語(ロードオブザリング)の前のお話。
6『黄金の羅針盤』フィリップ・プルマン
6『黄金の羅針盤』フィリップ・プルマン
Northern Lights (Philip Pullman, 1995)
パラレルワールドを行き来して悪に立ち向かう少女と仲間たちのダークファンタジー。
7『ライオンと魔女』C・S・ルイス
7『ライオンと魔女』C・S・ルイス
The Lion, the Witch and the Wardrobe (CS Lewis, 1950)
4兄弟姉妹がタンスから異世界に入り込んで、冒険をして活躍をするファンタジー。
8『クマのプーさん』A・A・ミルン
8『クマのプーさん』A・A・ミルン
Winnie-the-Pooh (AA Milne and EH Shepard, 1926)
パパが息子に語るプーさんと仲間たちの心温まる物語。
9『シャーロットのおくりもの』E・B・ホワイト
9『シャーロットのおくりもの』E・B・ホワイト
Charlotte’s Web (EB White and Garth Williams, 1952)
静かな農場の納屋に住むクモのシャーロットと子ブタのウイルバー。今度のクリスマスにハムにされる子ブタを救うためにクモが「奇跡」を起こす物語。
10『マチルダは小さな大天才』ロアルド・ダール
10『マチルダは小さな大天才』ロアルド・ダール
Matilda (Roald Dahl and Quentin Blake, 1988)
天才少女が自分をいじめる大人たちを頭脳戦で痛快にやり込めるお話。
11『赤毛のアン』L・M・モンゴメリ
11『赤毛のアン』L・M・モンゴメリ
Anne of Green Gables (LM Montgomery, 1908)
孤児のアンが引き取られた先でいろいろとやらかして成長していくお話。
12『アンデルセン童話』ハンス・クリスチャン・アンデルセン
12『アンデルセン童話』ハンス・クリスチャン・アンデルセン
Fairy Tales (Hans Christian Andersen, 1827)
童話の定番。
「ナイチンゲール」「みにくいアヒルの子」「雪の女王」など。
13『ハリー・ポッターと賢者の石』J・K・ローリング
13『ハリー・ポッターと賢者の石』J・K・ローリング
Harry Potter and the Philosopher’s Stone (JK Rowling, 1997)
ハリー・ポッターシリーズの第1巻。
自分が魔法使いの少年が悪に立ち向かう魔法ファンタジー。
一巻でハリー・ポッター自身についての秘密が明らかに。
全巻読破がおすすめ。
14『はらぺこあおむし』エリック・カール
14『はらぺこあおむし』エリック・カール
The Very Hungry Caterpillar (Eric Carle, 1969)
小さなあおむしは、もりもりと食べつづけて美しい蝶に。
数や曜日の認識をおりこみ、穴あきのしかけをこらした斬新な絵本。
15 『光の六つのしるし』スーザン・クーパー
15 『光の六つのしるし』スーザン・クーパー
The Dark is Rising (Susan Cooper, 1973)
十一歳の誕生日に“古老”としてめざめた少年が闇と戦うファンタジー。
16「アライバル」ショーン・タン
16「アライバル」ショーン・タン
The Arrival (Shaun Tan, 2006)
文字がない、絵本というか絵物語。
ゆえに、本国オーストラリア版と同じサイズで、海外で共同印刷した日本版がオススメ。
原書と同じ迫力のサイズ。
17「若草物語」ルイーザ・メイ・オルコット
17「若草物語」ルイーザ・メイ・オルコット
Little Women (Louisa May Alcott, 1868)
米国の南北戦争時の従軍牧師である父親の留守をニュー・イングランドで守る四人姉妹、母親、乳母たちの日常や夢。
18「チョコレート工場の秘密」ロアルド・ダール
18「チョコレート工場の秘密」ロアルド・ダール
Charlie and the Chocolate Factory (Roald Dahl, 1964)
だれも働く人を見たことがないナゾの世界一のチョコレート工場。
そこへ五人の子どもたちが招待されて起こる大騒動のファンタジー。
19「アルプスの少女ハイジ」ヨハンナ・シュピリ
19「アルプスの少女ハイジ」ヨハンナ・シュピリ
Heidi (Johanna Spyri, 1880)
孤児ハイジの祖父とのアルプスでの生活、フランクフルトでのクララとの交友、そしてアルプスでクララの身に起きた奇跡などのお話。
20「おやすみなさいおつきさま」マーガレット・ワイズ・ブラウン
20「おやすみなさいおつきさま」マーガレット・ワイズ・ブラウン
Goodnight Moon (Margaret Wise Brown and Clement Hurd, 1947)
部屋の中のものすべてに「おやすみなさい」と言う本。
読むと眠たくなる本。
21「ピノッキオの冒険」カルロ・コッローディ
21「ピノッキオの冒険」カルロ・コッローディ
The Adventures of Pinocchio (Carlo Collodi, 1883)
突然しゃべりだした一本の棒切れを、ジェペットじいさんはあやつり人形を作って「ピノッキオ」と命名。
人の言うことは聞かずにやりたい放題。
アニメ映画のイメージとは大きく違う、ちょっと残酷なファンタジー。
22「ゲド戦記 影との戦い」アーシュラ・K・ル=グウィン
22「ゲド戦記 影との戦い」アーシュラ・K・ル=グウィン
A Wizard of Earthsea (Ursula K Le Guin, 1968)
大賢人ゲドの若き日の物語。
並はずれた能力がそなわっていることを知り、魔法の学院に入学。
有頂天になって禁じられた呪文を唱え,自らの〈影〉を呼び出してしまい,〈影〉との果てしない戦いに引き込まれる。
23「ムーミン谷の冬」トーベ・ヤンソン
23「ムーミン谷の冬」トーベ・ヤンソン
Moominland Midwinter (Tove Jansson, 1957)
パパとママといっしょに冬眠に入ったはずが、なぜか一人眠りからさめてしまったムーミントロール。
はじめて見るまっ白な雪のムーミン谷での、さまざまな出逢いが。
24「どこいったん」ジョン・クラッセン
24「どこいったん」ジョン・クラッセン
I Want My Hat Back (Jon Klassen, 2011)
25「秘密の花園」フランシス・ホジソン・バーネット
25「秘密の花園」フランシス・ホジソン・バーネット
The Secret Garden (Frances Hodgson Burnett, 1911)
2人の子供が一人の隠されていた子供を見つけて、秘密の花園の手入れをして、奇跡が起こるちょっと暗めのお話。
26「死神さんとアヒルさん」ヴォルフ・エァルブルッフ
26「死神さんとアヒルさん」ヴォルフ・エァルブルッフ
Duck, Death and the Tulip (Wolf Erlbruch, 2007)
生と死をテーマに、ユーモラスに描いた絵本。
27「はるかな国の兄弟」アストリッド・リンドグレーン
「はるかな国の兄弟」アストリッド・リンドグレーン
The Brothers Lionheart (Astrid Lindgren, 1973)
新生活を夢見てはるかな国からやってきた兄弟が、黒の騎士と彼が操る怪物を倒そうとする叙事詩風なお話。
28『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』J・K・ローリング
28『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』J・K・ローリング
Harry Potter and the Prisoner of Azkaban (JK Rowling, 1999)
ハリー・ポッターシリーズの第3巻。
自分が魔法使いの少年が悪に立ち向かう魔法ファンタジー。
3巻では、ハリー・ポッターの両親を裏切った存在が明らかに。
全巻読破がおすすめ。
29「わたしは夢を見つづける」ジャクリーン・ウッドソン
29「わたしは夢を見つづける」ジャクリーン・ウッドソン
Brown Girl Dreaming (Jacqueline Woodson, 2014)
作者自身の作家としての思い、夢、人間模様などが、少女の目線で語られる。
30「すてきな三にんぐみ」トミー・ウンゲラー
30「すてきな三にんぐみ」トミー・ウンゲラー
The Three Robbers (Tomi Ungerer, 1961)
3人組の泥棒がある日孤児を保護。
今まで貯めていたお金でお城を買い、孤児院を作って慈善家に転じるお話の絵本。
31「ゆきのひ」エズラ・ジャック・キーツ
31「ゆきのひ」エズラ・ジャック・キーツ
The Snowy Day (Ezra Jack Keats, 1962)
男の子が雪の日を楽しむ絵本。
32「おちゃのじかんにきたとら」ジュディス・カー
32「おちゃのじかんにきたとら」ジュディス・カー
The Tiger Who Came to Tea (Judith Kerr, 1968)
とらが家に訪ねてきて、お腹が空いたから一緒にお茶をしたいとのことなので了承。
お茶だけではなく家の食べ物を全部食べ尽くされる。
お父さんが帰ってきたけど、食べ物がないのでレストランへ。
買い物をして、いつとらがきてもいいように準備して日常に戻る物語の絵本。
33「魔法使いハウルと火の悪魔」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
33「魔法使いハウルと火の悪魔」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
Howl’s Moving Castle (Diana Wynne Jones, 1986)
18歳のソフィーは「荒地の魔女」に呪いをかけられて、老婆に変えられた。
家出をして、悪名高い魔法使いハウルの動く城に、掃除婦として住み込む。
ハウルもまた「荒地の魔女」に追われていると知って共に闘おうとする。
34「五次元世界のぼうけん」マデレイン・レングル
34「五次元世界のぼうけん」マデレイン・レングル
A Wrinkle in Time (Madeleine L’Engle, 1962)
子供達が時間と空間を超えた旅へ。
善と悪の戦い。
日本語版はコレクター価格の古本のみ入手可能。
図書館にある可能性あり。
35「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」リチャード・アダムス
35「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」リチャード・アダムス
Watership Down (Richard Adams, 1972)
11羽のウサギが、危なくなりそうな村を出て旅に出る。
それぞれの強みを生かした大冒険。
うさぎ語あり。
36「トムは真夜中の庭で」フィリパ・ピアス
36「トムは真夜中の庭で」フィリパ・ピアス
Tom’s Midnight Garden (Philippa Pearce, 1958)
異空間で異時間の庭で、不思議な少女と時を過ごす物語。
37「グリム童話集」グリム兄弟
37「グリム童話集」グリム兄弟
Grimm’s Fairy Tales (Brothers Grimm, 1812)
ヘンゼルとグレーテル、灰かぶり(シンデレラ)、赤ずきん、ブレーメンの音楽隊、いばら姫 (眠り姫/眠りの森の美女)、白雪姫などの童話集。
38「ピーターラビットのおはなし」ビアトリクス・ポター
38「ピーターラビットのおはなし」ビアトリクス・ポター
The Tale of Peter Rabbit (Beatrix Potter, 1902)
いたずら好きなピーターラビットと動物の仲間たちのお話。
39「鉄道きょうだい」イーディス・ネズビット
39「鉄道きょうだい」イーディス・ネズビット
The Railway Children (Edith Nesbit, 1906)
父親を連れて行かれて、母親と一緒に田舎に行くことになった子供たちの新たな地での奮闘記。
40「コーラムとセフィーの物語―引き裂かれた絆」マロリー・ブラックマン
40「コーラムとセフィーの物語―引き裂かれた絆」マロリー・ブラックマン
Noughts and Crosses (Malorie Blackman, 2001)
人種分離政策がとられている世界で異なった人種に属していた幼馴染のの二人の運命と絆の物語。
古本のみ入手可能。
41「オ・ヤサシ巨人 BFG」ロアルド・ダール
41「オ・ヤサシ巨人 BFG」ロアルド・ダール
The BFG (Roald Dahl and Quentin Blake, 1982)
人を食べない巨人と、巨人の国に攫われた人間の少女が、人を食べる巨人を退治するお話。
42「夏のルール」ショーン・タン
42「夏のルール」ショーン・タン
Rules of Summer (Shaun Tan, 2013)
夏休みに兄弟がファンタジーな空想の世界を42「夏のルール」ショーン・タン冒険する物語の絵本。
43「モモ」ミヒャエル・エンデ
43「モモ」ミヒャエル・エンデ
Momo (Michael Ende, 1973)
時間どろぼうと、ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子モモのふしぎな物語。
人間本来の生き方や「時間」の真の意味を問うファンタジー。
「はなのすきなうし」マンロー・リーフ
44「はなのすきなうし」マンロー・リーフ
The Story of Ferdinand (Munro Leaf and Robert Lawson, 1936)
スペインに住んでいた花が好きな牛が、猛牛だと勘違いされて、闘牛場へ連れて行かれてしまう。
そして闘牛場では戦わずに、好きなことをするお話の絵本。
45「指輪物語」J・R・R・トールキン
45「指輪物語」J・R・R・トールキン
The Lord of the Rings (JRR Tolkien, 1954)
恐ろしい闇の力を秘める黄金の指輪をめぐって、小さなホビット族や魔法使い、妖精族たちの果てしない冒険や戦いの壮大なファンタジー。
46「ふくろう模様の皿」アラン・ガーナー
46「ふくろう模様の皿」アラン・ガーナー
The Owl Service (Alan Garner, 1967)
英国におけるイングランド人のウェールズ人に対する差別を童話で表現しているちょっと怖いダークファンタジー。
47「山賊のむすめローニャ」アストリッド・リンドグレーン
47「山賊のむすめローニャ」アストリッド・リンドグレーン
Ronia, the Robber’s Daughter (Astrid Lindgren, 1981)
仲が悪い2組の山賊の頭領のそれぞれの息子と娘が出会い、仲が良くなって家出をする。
大自然の下で繰り広げられる、家族やふしぎな生物たちとの愛と冒険のファンタジー。
48「はてしない物語」ミヒャエル・エンデ
48「はてしない物語」ミヒャエル・エンデ
The Neverending Story (Michael Ende, 1979)
少年が読んでいたファンタジーの物語の本にすいこまれて、登場人物になって国の滅亡と再生を体験するお話。
49「パンチャタントラ」
49「パンチャタントラ」
The Panchatantra
インドの王族の子に対して動物などを用いて政治、処世、倫理を教える目的で作られた世界最古の児童文学。
50「宝島」ロバート・ルイス・スティーヴンソン
50「宝島」ロバート・ルイス・スティーヴンソン
Treasure Island (Robert Louis Stevenson, 1883)
少年が仲間たちと宝探しに出かけて、途中で海賊たちと激戦などをする冒険物語。
51「風にのってきたメアリー・ポピンズ」パメラ・トラバース
51「風にのってきたメアリー・ポピンズ」パメラ・トラバース
Mary Poppins (PL Travers, 1934)
こうもり傘につかまって空からやってきた保母が子どもに不思議な冒険の語などを語る物語。
52「バレエ・シューズ」ノエル・ストレトフィールド
52「バレエ・シューズ」ノエル・ストレトフィールド
Ballet Shoes (Noel Streafield, 1936)
1930年代のロンドンで、孤児の赤ちゃん3人が養子として引き取られ、姉妹となって歴史に名を残すと決めて舞台芸術学校に入学して成長していくお話。
53「いっぱい いっぱい」トリシュ クック
53「いっぱい いっぱい」トリシュ クック ヘレン オクセンバリー
So Much! (Trish Cooke and Helen Oxenbury, 1994)
赤ちゃんのお父さんの誕生日に、やってくる人たちの幸福な光景を赤ちゃんの視界でみる絵本。
日本語版は中古のみあり。
54「きょうはみんなでクマがりだ」マイケル・ローゼン
「きょうはみんなでクマがりだ」マイケル・ローゼン
We’re Going on a Bear Hunt (Michael Rosen and Helen Oxenbury, 1989)
家族で熊狩りに行く冒険の絵本。
英語も同時に学ぶことが可能。
55「チポリーノの冒険」ジャンニ・ロダーリ
55「チポリーノの冒険」ジャンニ・ロダーリ
The Adventures of Cipollino (Gianni Rodari, 1951)
玉ねぎ一家の長男チポリーノ少年が、無実の罪で投獄された父を救いだそうと仲間たちと力をあわせて、国をおさめているわがままなレモン大公やトマト騎士とたたかって大活躍するお話。
56「おおきな木」シェル・シルヴァスタイン
「おおきな木」シェル・シルヴァスタイン
The Giving Tree (Shel Silverstein, 1964)
幼い男の子が成長し、老人になるまで、温かく見守って自分の全てを彼に与える1本の木の無償の愛のお話。
57 「グラファロ―もりでいちばんつよいのは?」
アクセル シェフラー、ジュリア・ドナルドソン
57「グラファロ―もりでいちばんつよいのは?」アクセル シェフラー、ジュリア・ドナルドソン
The Gruffalo (Julia Donaldson and Axel Scheffler, 1999)
ヘビやキツネに狙われている賢いネズミと怪物グラファロの愉快なお話の絵本。
58「ジュリアンはマーメイド」ジェシカ・ラブ
58「ジュリアンはマーメイド」ジェシカ・ラブ
Julián Is a Mermaid (Jessica Love, 2018)
人魚になりたかったジュリアン少年の物語の絵本。
59「ムーミン谷の彗星」トーベ・ヤンソン
59「ムーミン谷の彗星」トーベ・ヤンソン
Comet in Moominland (Tove Jansson, 1946)
おそろしい彗星が地球にむかってくるというので、静かなムーミン谷は大さわぎになったり、ムーミンがスニフと天文台へ出かけ、彗星を調べたりするお話。
60「たのしいムーミン一家」トーベ・ヤンソン
60「たのしいムーミン一家」トーベ・ヤンソン
Finn Family Moomintroll (Tove Jansson, 1948)
ムーミンとその家族と仲間たちの楽しい冒険のお話。
雲で空を飛んだり、ジャングルが現れたりなど。
61「魔女がいっぱい」ロアルド・ダール
61「魔女がいっぱい」ロアルド・ダール
The Witches (Roald Dahl and Quentin Blake, 1983)
62「くまのパディントン」マイケル・ボンド
62「くまのパディントン」マイケル・ボンド
A Bear Called Paddington (Michael Bond, 1958)
遠いペルーからやってきたクマのパディントンが、駅で出会ったブラウンさん一家と暮らすお話。
お茶のときはクリームでべとべと、お風呂ではおぼれかけ、いつもお騒がせな愛らしいくまの日常。
63「たのしい川べ」ケネス・グレアム
63「たのしい川べ」ケネス・グレアム
The Wind in the Willows (Kenneth Grahame, 1908)
人里はなれた静かな川べで素朴な暮らしを楽しむモグラやカワウソたち.わがままで好奇心旺盛なヒキガエルといった小動物がくりひろげるほほえましい事件の数々を詩情ゆたかに描いた田園ファンタジー。
64「とどろく雷よ、私の叫びをきけ」ミルドレッド・D・テーラー
64「とどろく雷よ、私の叫びをきけ」ミルドレッド・D・テーラー
Roll of Thunder, Hear My Cry (Mildred D Taylor, 1977)
20世紀初頭の米ミシシッピ州の綿花栽培をしている黒人一家が日常的に差別を受ける様子を、少女の視点で綴ったお語。
65「やねの上のカールソン」リンドグレーン
65「やねの上のカールソン」リンドグレーン
Karlsson-on-the-Roof (Astrid Lindgren, 1955)
リッレブルール少年の家の屋根に住み着いた、賞金つきの「おたずね者」カールソンと引っ掻きまわされる周りの人々のお話。
「マイロのふしぎな冒険」ノートン・ジャスター
66「マイロのふしぎな冒険」ノートン・ジャスター
The Phantom Tollbooth (Norton Juster and Jules Feiffer, 1961)
マイロの部屋に現れた料金所を抜けた先にあった不思議な世界での体験のファンタジー。
日本語版は中古のみ。
本のタイトルが英語版と全く違うので要注意。
英語版の評価は高い。
67「キャット イン ザ ハット」ドクター・スース
67「キャット イン ザ ハット」ドクター・スース
The Cat in the Hat (Dr Seuss, 1957)
雨に日の留守番で二人で退屈してた兄妹にところに帽子をかぶった猫が来て、いろいろな芸を見せてくれるが裏目に出てしまうというお話の絵本。
日本語版は中古のみ。
英語版でも絵を見ているだけで、ストーリーが理解できる。
68「愛をみつけたうさぎ エドワード・テュレインの奇跡の旅」ケイト・ディカミロ
68「愛をみつけたうさぎ エドワード・テュレインの奇跡の旅」ケイト・ディカミロ
The Miraculous Journey of Edward Tulane (Kate DiCamillo and Bagram Ibatoulline, 2006)
誰のことも愛していない陶器のうさぎが、可愛がってくれていた持ち主の女の子とはぐれてしまい、旅に出て、人と出会い、愛や喪失を知るお話。
日本語版は中古のみ。
69「ピーター・パンとウェンディ」ジェームス・マシュー・バリー
69「ピーター・パンとウェンディ」ジェームス・マシュー・バリー
Peter and Wendy (JM Barrie, 1911)
突然ウェンディの部屋に現れたピーター・パンとネバーランドへ旅立ち、海賊や人魚などど遭遇して大冒険をするファンタジー。
70「千夜一夜物語」
70「千夜一夜物語」
One Thousand and One Nights (Anonymous / folk)
中東の民話集。
「アリババ」「アラジン」「シンドバッド」などのお話。
71「クローディアの秘密」E・L・カニグズバーグ
71「クローディアの秘密」E・L・カニグズバーグ
From the Mixed-Up Files of Mrs Basil E Frankweiler (EL Konigsburg, 1967)
少女クローディアは弟と家出をして、ニューヨークのメトロポリタン美術館でミケランジェロ作とされる天使の像にひきつけられてその謎を解こうとするお話。
72「ヒトラーにぬすまれたももいろうさぎ」ジュディス・カー
72「ヒトラーにぬすまれたももいろうさぎ」ジュディス・カー
When Hitler Stole Pink Rabbit (Judith Kerr, 1971)
ドイツのベルリンに住んでいたユダヤ人一家が、ヒットラーが政権を握る直前、国外脱出をして、スイス、フランスを経て、イギリスに移住するまでのお話。
73「Shum bola」G’afur G’ulоm
73 Shum bola (G’afur G’ulоm, 1936)
この本はウズベク語で書かれているようで、日本語どころか英語もなし。
原書も見あたらないので絶版の可能性あり。
Amazon.comにウズベク語のAudibleがあったものの、それもウズベク語。
専門家(たち?)が書籍をどこでどうやって読み、どう選んだのかも不明。
73「ふたりで しゃしんを くまのアーネストおじさん」ガブリエル・バンサン
73「ふたりで しゃしんを くまのアーネストおじさん」ガブリエル・バンサン
Ernest and Celestine (Gabrielle Vincent, 1981)
くまのアーネストおじさんをねずみの女の子セレスティーヌが独り占めしたいお話の絵本。
75「魔女だったかもしれないわたし」エル・マクニコル
75「魔女だったかもしれないわたし」エル・マクニコル
A Kind of Spark (Elle McNicoll, 2020)
「魔女狩り」という史実に絡めて多様性の大切さを訴えつつ、ニューロダイバーシティの見地から自閉のスコットランド人少女の葛藤と成長を描いたお話。
76「プチ・ニコラ」ルネ・ゴシニ
76「プチ・ニコラ」ルネ・ゴシニ
Little Nicholas (René Goscinny and Jean-Jacques Sempé, 1959)
フランスの小学生プチ・ニコラと、愉快な学校の仲間たちが織り成すエスプリの効いた
「くすっと笑えるお話」集。
77「黒馬物語」アンナ・シュウエル
77「黒馬物語」アンナ・シュウエル
Black Beauty (Anna Sewell, 1877)
馬が自分の生涯を綴るお話。
イギリスの牧場で生まれ育った気楽な仔馬時代に始まり、ロンドンでの辛い馬車馬生活を経て、田舎の牧場で静かな老後を送る。
78「あしながおじさん」ジーン・ウェブスター
78「あしながおじさん」ジーン・ウェブスター
Daddy-Long-Legs (Jean Webster, 1912)
文才のある孤児が匿名の資産家から奨学金をもらって、条件だった月一回の近況を報告する手紙を綴るお話。
79「キスなんて だいきらい」トミー・ウンゲラー
79「キスなんて だいきらい」トミー・ウンゲラー
No Kiss for Mother (Tomi Ungerer, 1973)
パパやママが好きだけど、うざく感じる反抗期に入っている子猫のお話の絵本。
80「虫とけものと家族たち」ジェラルド・ダレル
80「虫とけものと家族たち」ジェラルド・ダレル
My Family and Other Animals (Gerald Durrell, 1956)
豊かな自然のギリシアのコルフ島に移住してきた変わり者のダレル一家がまきおこす数々の珍事件のお話。
81「海は知っていた」キャサリン・パターソン
81「海は知っていた」キャサリン・パターソン
Jacob Have I Loved (Katherine Paterson, 1980)
1940年代初頭の米国の小さな島で、才色兼備な妹への嫉妬に苦しむ双子の姉の青春を深く掘り下げたお話。
81「ロラックスおじさんの秘密の種」ドクター・スース
81「ロラックスおじさんの秘密の種」ドクター・スース
The Lorax (Dr Seuss, 1971)
日本語版は古本のみ。
本物の木が1本も生えないほど環境が悪化した人工の街に、不思議な森の元住人ロラックスおじさんに戻ってもらって、本物の木を手に入れるお話。
83「ペロー童話集」シャルル・ペロー
83「ペロー童話集」シャルル・ペロー
Fairy Tales / The Tales of Mother Goose (Charles Perrault, 1697)
太陽王ルイ14世の時代に高級官僚だった作者ペローが宮廷や貴族邸宅のサロンで聞いたと思われるお話集。
「眠れる森の美女」「赤ずきん」「長ぐつをはいたねこ」「シンデレラ」など。
84「小さなトロールと大きな洪水」トーベ・ヤンソン
84「小さなトロールと大きな洪水」トーベ・ヤンソン
The Moomins and the Great Flood (Tove Jansson, 1945)
ムーミンと仲間たちがムーミンのパパを一生懸命探す冒険物語。
85「オズの魔法使い」ライマン・フランク・ボーム
85「オズの魔法使い」ライマン・フランク・ボーム
The Wonderful Wizard of Oz (L Frank Baum, 1900)
大竜巻で家ごと見知らぬ土地に飛ばされたドロシーが、おじさんとおばさんが待つ故郷へ戻りたい一心で、どんな願いも叶えてくれるという偉大なる魔法使いオズに逢いにエメラルドの街を目指す冒険ファンタジー。
86 Just William
86 Just William (Richmal Crompton, 1922)
英語版のみで日本語の翻訳版はなし。
ウィリアム少年の日常生活で起こる出来事の小話集。
英国で3度もテレビドラマ化された人気のシリーズ。
87「アッホ夫婦」ロアルド・ダール
87「アッホ夫婦」ロアルド・ダール
The Twits (Roald Dahl and Quentin Blake, 1980)
意地悪なアッホ夫妻へに暴力をふるわれているペットの猿一家の逆襲のお話の絵本。
88「親子ネズミの冒険」ラッセル・ホーバン
88「親子ネズミの冒険」ラッセル・ホーバン
The Mouse and His Child (Russell Hoban, 1967)
こわれたゼンマイじかけのおもちゃである父子ネズミが、ごみすて場にすてられてドブネズミの手下にされた後になんとか逃げ出し、幸せな家と家族をもとめるて旅に出るお話。
89「わたしの心のなか」シャロン・M. ドレイパー
89「わたしの心のなか」シャロン・M. ドレイパー
Out of My Mind (Sharon M Draper, 2010)
脳性麻痺のせいで言葉を発することができなかったメロディが、10歳のときにかわりに声を出してくれる機器を手に入れて知性を証明していき、人生が大きくかわっていくお話。
90「ムーミン谷の十一月」トーベ・ヤンソン
90「ムーミン谷の十一月」トーベ・ヤンソン
Moominvalley in November (Tove Jansson, 1970)
ムーミン一家に会いたくて、6人が家を訪ねたものの、一家は留守。
6人がそのまま居ついて始める奇妙な共同生活のお話。
91「大きな森の小さな家」ローラ・インガルス・ワイルダー
91「大きな森の小さな家」ローラ・インガルス・ワイルダー
Little House in the Big Woods (Laura Ingalls Wilder, 1932)
米ウィスコンシン州にある「大きな森」の中の丸太で作った小さな家に住むインガルス一家の、アメリカ開拓者時代の生活を生き生きと描いたお話。
テレビドラマ「大草原の小さな家」の原作。
92「ダニーは世界チャンピオン」ロアルド・ダール
92「ダニーは世界チャンピオン」ロアルド・ダール
Danny the Champion of the World (Roald Dahl, 1975)
片田舎で古い箱馬車に住んでいる父子の生活と親子愛のお話。
93「スノーマン」レイモンド・ブリッグズ
93「スノーマン」レイモンド・ブリッグズ
The Snowman (Raymond Briggs, 1978)
少年がつくったゆきだるまに命がやどって、二人がいっしょに夜空に飛び出して楽しいひと時を過ごすお話の絵本。
94「なみ」スージー・リー
94「なみ」スージー・リー
Wave (Suzy Lee, 2008)
小さな女の子が波と追いかけっこをして無心に遊ぶ様子の絵本。
文もなく、2色だけで表現。
95「黒い兄弟」リザ・テツナー
95「黒い兄弟」リザ・テツナー
The Black Brothers (Lisa Tetzner, 1940)
アニメと同じタイトル「ロミオの青い空」で出版されている書籍もある。
煙突掃除の少年たちが結成した秘密結社(黒い兄弟)の仲間たちの、友情と過酷で波乱万丈なお語。
96「ビロードのうさぎ」マージェリィ・W. ビアンコ
96「ビロードのうさぎ」マージェリィ・W. ビアンコ
The Velveteen Rabbit (Margery Williams, 1921)
ビロードのうさぎ視点でぼうやとの触れ合いを描くお話。
97「最悪のはじまり」レモニー・スニケット
97「最悪のはじまり」レモニー・スニケット
The Bad Beginning (Lemony Snicket, 1999)
ビーチで遊ぶ三姉弟妹に、恐ろしい知らせが届けられると、あとは不幸のオンパレード。
悲惨な生活続きなのに暗くはならない不思議なお話。
日本語版は古本のみ入手可能。
98「墓場の少年 ノーボディ・オーエンズの奇妙な生活」ニール・ゲイマン
98「墓場の少年 ノーボディ・オーエンズの奇妙な生活」ニール・ゲイマン
The Graveyard Book (Neil Gaiman, 2008)
一家全員が何者かに殺害され、一人生き残って墓場に迷い込んだ赤ん坊が、幽霊たちに育てられて、最後は殺害の謎が明らかになるお話。
99「アメリカン・ボーン・チャイニーズ」ジーン・ルエン・ヤン
99「アメリカン・ボーン・チャイニーズ」ジーン・ルエン・ヤン
American Born Chinese (Gene Luen Yang and Lark Pien, 2006)
中国人移民2世としてアメリカに生まれ、白人になりたいと憧れるジン・ワンと仲間たちがハイスクールを舞台に繰り広げる奇想天外なお語。
100「ハルーンとお話の海」サルマン・ラシュディ
100「ハルーンとお話の海」サルマン・ラシュディ
Haroun and the Sea of Stories (Salman Rushdie, 1990)
ある日突然物語る力を失った父のために、ハルーンはお話の力を司る「オハナシー」の海へと旅立つ。死滅しつつあるその海をハルーンが救おうとする奇想天外なファンタジー。
日本語版は古本のみ入手可能。