
魔法使いと言われたギリシャ神話の魔女でハリーポッターにも登場するキルケについてまとめました。
キルケが使用した魔法も一覧にしています。
キルケのハリー・ポッターの物語での登場
キルケは第1巻「ハリー・ポッターと賢者の石」に登場。
ハリー・ポッターが初めてホグワーツ特急に乗って、そこの社内販売で蛙チョコレートを含めたたくさんのお菓子などを買う。
車内でであったロン・ウィーズリーに蛙チョコレートにおまけで付いてくる動く魔法使いカードについて教えてもらう。
ハリーは、蛙チョコレートをたくさん食べてカードを集め、その中の一枚にキルケのものがあった。
原作にはこれ以外では登場しない。
その他、ハリー・ポッター:魔法の覚醒、ホグワーツの謎などのビデオゲームでキルケは魔法使いカードとして登場する。
キルケの英語名
【日本語名】キルケ
【英語名】Circe
ギリシャ神話の魔女キルケについて
ギリシャ神話に登場するキルケは、太陽神ヘリオスとニュンペのペルセの娘として生まれる。
伝説の島アイアイエーに住み、薬草学と魔法に精通した魔女として知られている。
ホメロスの『オデュッセイア』では、オデュッセウスの部下を豚に変えたことで有名。
「秘薬を使う魔女」「恐るべき女神」とも呼ばれていた。
キルケは、美しさや特別な才能に恵まれてなかったが、やがて他の神々とは異なる力を持つことが明らかになっていく。
キルケの住む島には、魔法で動物にされた人間たちが取り囲んでいた。
英雄オデュッセウスはアイアイエー島に漂着し、部下が豚に変えられてしまうが、自分だけはヘルメス神から授かった薬草によってその魔術を免れ、キルケの魔法を打ち破ることができた。
ここから、キルケとオデュッセウスの関係が始まっていく。
オデュッセウスとしばらくの間、愛人関係を結び、助言を与え、旅路を助けている。
その後、キルケは再び自らの島で静かに暮らし続けた。
キルケはまた、アルゴー船の冒険や、姪であるメディアの浄化にも関わっている。
キルケの物語は、単なる魔女という枠を超えて、運命や創造、破壊の力を象徴する存在として描かれている。
その正体は月の女神や愛の女神と同一視されることもあった。
キルケの力の源は、神々の血筋と独自の知識にある。
孤独な存在でありながら、訪れる者に対しては時に厳しく、時に優しく接していた。
キルケが使用した魔術・魔法の一覧
【変身の魔法】
キルケが最も有名なのは、人間を動物に変える魔法を使ったこと。
特にオデュッセウスの部下たちを豚に変えたエピソードが有名で、これはキルケの調合した飲み物や呪文によって実現している。
キルケはこの力を使い、島に訪れた者たちを試し、時に罰を与えていた。
オデュッセウスだけがヘルメスの加護によってこの魔法を免れ、キルケと対等に渡り合うことができた。
【薬草と秘薬の知識】
キルケは「多くの薬草を知る者」と呼ばれるほど、薬草学に精通していた。
調合する飲み物や軟膏は、ただの薬ではなく、魔法的な効力を持っていた。
オデュッセウスの部下を豚に変えた飲み物や、オデュッセウスが魔法を防ぐために使った「モーリュ」という薬草が有名。
キルケの薬草の知識は、神々の世界と人間の世界をつなぐ架け橋となっていた。
【呪文と杖の使用】
キルケは呪文や杖を使い、魔法を発動している。
呪文の内容や杖の力については詳細が語られていないが、魔法が言葉と道具によって発動することは確かだった。
杖を振ることで変身の魔法をかけたり、呪文を唱えることで相手の意識を操ったりしていた。
【運命を操る力】
キルケは単なる魔女ではなく、人間の運命や星、天界の光を支配する女神としても語られている。
どのようにして運命を紡ぎ、創造と破壊の力を使い分けたのかは神話の中でも神秘的に描かれているが、訪れる者の未来に大きな影響を与える存在だった。
キルケの魔術は、単なる奇術や幻術ではなく、神々の世界と人間の世界をつなぐ深い意味を持っていた。
自らの力を使い、時に人間の愚かさを戒め、時に愛や知恵を授けていた。
キルケの物語は、魔女としての恐ろしさだけでなく、知恵や優しさ、そして孤独を抱えた女性としての側面も描かれている。
ギリシャ神話の中で、キルケは今もなお、多くの人々に愛され、語り継がれている存在となっている。