ハリーポッターシリーズ(ハリポタ)や「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」(ファンタビ)に登場するニコラス・フラメルはなんと実在していた!
ニコラスフラメルは誰かというと、賢者の石を作った錬金術師という伝説のある実在の人物です。
ここではその実在の人物についてのみ、伝説や著作本、現存するパリで住んでいた家や住所などをまとめてます。
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ニコラス・フラメルとは?
ニコラス・フラメルとは、ブルジョワの写字生で書物販売人。
1330年ポントワーズ(パリ西北の郊外)に生まれ、13歳頃にパリ大学に入学したとされています。
その後、写字・写本の技術を学び、パリ大学公認の写字生兼書物販売人に。
1360~68年頃にペルネルと結婚。
1418年に88歳の時にパリで死去。
当時の人間としては長生きですが(今にしても長生きだけど)、流石に600年以上は生きなかったのですね。
魔法は使えない模様…
ニコラス・フラメルの伝説
ニコラス・フラメルが哲学者で錬金術師で、賢者の石を発明したという伝説は、没後17世紀になってから表れます。
哲学者として
ニコラス・フラメルは、旅人から昔夢に出てきたギリシャ語とヘブライ語で書かれた「アブラハムの書」というカバラ(神秘主義思想)の秘法書を得ます。
1379年スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の旅に出て、その帰りにレオンでユダヤ人の師のカンシュに出会いました。
秘法書を共に解読して、志半ばでカンシュは他界。
錬金術師として
ニコラス・フラメルはスペインからの旅の途中、錬金術に長けていたカンシュから、錬金術を学びます。
その技術により、財をなしますが、夫婦は慎ましく暮らし、教会や慈善団体に寄付。
教会や病院、礼拝堂などへの多くの援助を行います。
1382年1月、ついに「賢者の石」を発明!
その後、二度改良。
ニコラス・フラメルは1418年にこの世を去りますが、「賢者の石」の発明により、不老不死となったという伝説も残っています。
この伝説がハリポタ&ファンタビに採用されているというわけですね!
ニコラス・フラメルの本 著書一覧
ニコラス・フラメルが著したとされる本です。
- 「象形寓意の書」(1413年 「アブラハムの書」の画像の写しとその解説)
- 「賢者の術概要」
- 「望みの望み」
- 「聖務日課書」
- 「洗浄器の書」
- 「大いなる秘密の解明」他
現存するパリ最古の建物、ニコラス・フラメルの家
1407年にニコラス・フラメルがパリに建てた家は、パリで最も古い石造りの建物として現存しています。
(パリ3区 51, rue de Montmorency)
By filip, via Wikimedia Commons
その建物は、現在レストラン「Auberge Nicolas Flamel」になっています。
住所:51 Rue de Montmorency, 75003 Paris, France
電話:+33 1 42 71 77 78
URL: auberge-nicolas-flamel.fr
メニューもおしゃれ!
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