HBOオリジナルドキュメンタリー「David Holmes: The Boy Who Lived」(直訳:デイヴィッド・ホームズ:生き残った男の子)が、2023年11月15日からHBOで放送されます。
製作総指揮は、ダニエル・ラドクリフ。
映画「ハリー・ポッター」シリーズで主人公を演じたダニエル・ラドクリフのダブルスタンドで、撮影事故で下半身不随となったデヴィッド・ホームズの成長物語のドキュメンタリー。
タイトルのThe Boy Who Lived(直訳:生き残った男の子)とは、ハリー・ポッターの別の呼び名。
ハリーは死の呪いを受けて生き残った唯一の人物なので、「生き残った男の子」と呼ばれています。
ドキュメンタリーのあらすじ
スタントダブル、デヴィッド・ホームズの成長物語のドキュメンタリー。
ダニエル・ラドクリフがまだ11歳の時に、デヴィッド・ホームズは第1作『 ハリー・ポッターと賢者の石』の主人公のスタントダブルに抜擢。
その後10年間、ふたりは切っても切れない絆で結ばれるが、第7作『 ハリー・ポッターと死の秘宝:パート1』の撮影現場で悲劇的な事故が起こり、デビッドは脊椎損傷で半身不随となり、彼の世界は一変。
ダニエルや親しいスタント仲間たちは、デヴィッドとその家族を支えようと結集。
そして、デヴィッドの並外れた回復の精神こそが、彼らの最大の力とインスピレーションの源となるのだった。
撮影事故の詳細
デヴィッド・ホームズ自身が2014年のミラー紙とのインタビューで詳細を明らかにしている。
それによると、爆発の影響を再現する「ジャークバック」スタントで高強度のワイヤーに「猛スピードで」後ろに引っ張られたとのこと。
それにより、壁に激突してすぐに首を骨折。
脊椎損傷で下半身不随に。
リーブズデンにあるワーナー・ブラザーズ・スタジオ(現スタジオツアーロンドン)で起きた事故。
デヴィッド・ホームズの略歴
デヴィッド・ホームズは、エセックス出身のスタントマン。
1981年生まれ。ちなみにダニエル・ラドクリフは1989年生まれ。
6 歳で体操を始め、8 歳から 16 歳までは定期的に所属クラブのSouth Essex Gymnasticsと英国代表として体操競技会に出場。
スタントの世界に出会ったのは、スタントコーディネーターでもある体操コーチのジェフ・ヒューイット・デイヴィスが、同じスタントコーディネーターで映画でスタントダブル になる体操選手を探しているグレッグ・パウエルから電話を受けたとき。
以降、14 歳の若さで「ロスト・イン・スペース」のスタントパフォーマーとしてキャリアをスタート。
その後10 年間、「ハリー・ポッター」全 8 作品を含む多くの作品でスタントを好演。
22歳の時にスタント登録の資格を取得。
2009年1月28日の25歳時に第7作『 ハリー・ポッターと死の秘宝:パート1』の撮影現場でスタントのリハーサル中に事故に遭い、下半身麻痺に。
事故後、スタンモア王立国立整形外科病院 (RNOH) を拠点としていたが、レベル C6/7 の四肢麻痺と診断され、2009 年7月に自宅に戻る。
2013年2月、リップルプロダクションズを設立。
2013年4月に王立整形外科病院(RNOH) のアピールアンバサダーとして任命される栄誉に輝く。
以来、デイビッドは募金イベントや慈善プロジェクトに参加。
デヴィッド・ホームズとダニエル・ラドクリフは、2020年にポッドキャスト「Cunning Stunts」を立ち上げ、ハリウッド中の他のスタントパフォーマーとのインタビューを特集。
スタントが直面するリスクについてなど。
2023年、HBOオリジナルドキュメンタリー「David Holmes: The Boy Who Lived」(直訳:デイヴィッド・ホームズ:生き残った男の子)がHBOから放送。